三匹の子ザル リーダーシップをまなぶ
あるところに、三匹の子ザルがおりました。
三匹はまだまだ子供ですが、この多様化した社会と価値観の世界で、たくましく生き抜いていくために、いろいろなことを学び、身につけなければなりません。
そこで三匹は、リーダーシップについて学ぶことにしました。
おいエテさん。
どうしたんやキンさん。
今度みんなで行く山登りあったやろ。
あれお前がリーダーを頼むわ。
えっ!?ボクが!?
いつもキンさんがリーダーをしてくれるやんか。
お前もリーダーになるときが来たのや。
……無理や!できる自信があらへん。
リーダーなんて何をどうしたらいいのか分からへんもん。
多分、ボクはリーダーには向いてへんと思うのや。
アホ。
お前、そんなんやったら
子ザル界の今西錦司(いまにしきんじ)への道は遠いぞ。
今西錦司?
だれやそれ?
登山界・探検界のカリスマリーダーと呼ばれた人間の男やで。
クワさん!
「彼は人生においてリーダー以外のものになったことがない」!?
これだけでリーダーぶりが伝わってくるで。
今西錦司は1902 年 (明治35年)1月6日に京都の西陣織屋の長男として生まれ、1992年(平成4年)に90歳で亡くなったんや。ちょうど青春を大正時代に過ごした人やで。
中学生のころから山登りに熱中して、わらじに脚絆を履いて山に登っていた前近代的な時代から、
アイゼンやピッケルといった西洋の道具を使って難しい山や岩登りに挑戦する近代アルピニズムへの過渡期に生きた人やった。
ひぇ~~
すごい人なんやな~~
今西はどんなリーダーやったんや?
今西は幼いころから計画を立てるのが上手くて、判断力も優れてた人やったそして
初登頂や地理的空白地帯への探検を求めて、多くの団体を組織して、采配をふるったん。その結果、ヒマラヤのヤルン・カンやマナスルといった8000m級の山が日本の登山隊によって初登頂されていったんや。今西は
探検界と学術界に多くの後進を育てたから、彼をリーダーとして挙げる人も多いんや。
日本による初代南極越冬隊長を務めた西堀榮三郎とは中学生以来の親友なんやけど、西堀自身、今西を生涯のリーダーとして尊敬してたんや。
越冬隊長をつとめた人が尊敬してたリーダーなんて、すごいやん!それにしても、これだけ正反対やのに、親友になれるもんやねんな(驚)今西はどんなリーダーやったんや?それを真似したら、ボクもカリスマリーダーになれるっ…!?
かどうかは、分からへんな。
エテさん、
他人の真似をしたってあかんのや。今西がどんなリーダーやったのかを知ったうえで、自分なりのリーダー像を作っていかなあかん。
(やっぱりキンさんは違うなぁ。憧れのまなざし)
ということで、東近江市西堀榮三郎記念探検の殿堂では、現在「
今西錦司生誕120周年記念 △展(さんかくてん)」の第一部を絶賛開催中やで。第一部では、今西のリーダーぶりを存分に紹介してるから、ぜひ見に行ってや~~!!
えっ、つまり……
今までの前振りは全部、企画展の宣伝やったんか!?
That's right.
そんなぁ。
せっかく今西錦司のリーダっぷりが知れると思ったのにぃ。
そんな知りたがりのエテさんのために、この(非)公式ブログで、今西錦司がどんなリーダーやったか。展示では紹介しきれなかったエピソードを随時紹介していく予定やそうや。
予定やそうや…?ってなんかあやふややな。
本人は一週間に一度のペースを計画しているそうや。
本人……?
次回
「ヘビに睨まれたカエル!?大親分・今西錦司」!!
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