メイキング オブ 福笑い

実はシロクマ派

2019年12月13日 20:02


こちらの、きらめく瞳がまぶしい男性は、西堀榮三郎。日本による初めての南極地域観測事業で、初代越冬隊長をつとめました。

なにかいつもと違うような…と思ったあなた。

そう、これは西堀さんの福笑い

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年明けから始まる『ネコのたけしがナビゲートする 昭和基地のお正月 in 1958』では、西堀さんたち初代越冬隊が迎えた当時のお正月の様子をご紹介するだけでなく、おみくじや福笑いなどのお正月にちなんだ関連イベントもやります。
今日は、その一つである西堀さんの福笑いを作っていたので、作業の裏側をお見せしますね。こんなふうに作ってるんだ~と思ってもらえれば


まず最初に福笑いの土台になる顔を用意します。完全にのっぺらぼうで、ちょっと怖いですが気にしてはいけません。※試作段階では、西堀さんの写真そのものを使ってたんですが、それはもっと怖かった。実写はハードルが高すぎたのでイラストにしました。

そして顔の裏面に、マグネットシートなるものを貼り付けます。マグネットシートを貼りつけたら、磁石がくっつくようになる…、のですが、磁力が弱いからか、土台をラミネートするだけでも貼り付けた磁石がポロポロ落ちてきます…。なので、厚紙そのままでいきます。


次に顔のパーツを用意します。ちゃんと西堀さんに似せたパーツもありますが、いろいろ種類があった方が楽しいかも、ということでパーツ増量!

まず、パーツごとに分けたイラストを一枚の紙に印刷して、出来るだけ白地が少なくなるようにカット。そしてラミネートします。その後、ラミネート部分が少なくなるように綺麗に切り落としてきます。

これでパーツは用意できましたが、このままだと土台にマグネットシートを貼り付けた意味がありません。机の上だけで福笑いをするなら良いのですが、今回は土台を縦にした状態でもパーツをくっつけたり、外したり出来るようにしたいので、パーツの裏側に磁石を貼り付けていきます。ハサミで切れる磁石を使いましょう。


パーツの裏側に、カットした磁石(黒いやつ)を貼り付けた様子。
これが、一番時間がかかる…
特に、眉毛とか。
なぜ、こんな細いパーツにしてしまったのか。
ひたすら磁石をカットして、両面テープで接着。

中には磁力が弱くなっている磁石があったりして、土台に貼り付けてもポロッポロ落ちるインターネットによると「めちゃくちゃ強い磁石にくっつける」と磁力が復活すると書いていたので、事務所に封印されし伝説の磁石を使ったりしたのですが……、ダメだった。大人しくやり直します。

そして完成へ


ひととおりパーツが揃ったので、試しにマイボスにやってもらいました。





(^_ν^)

ふはは

少しパーツの位置がズレただけで、まるで別人に!
顔の難しいところです。

磁石を貼る分、パーツに厚みが出来るので、福笑いとしてはイージィな部類だと思います。紙のパーツを切っただけのペラペラ状態で試しにやってみた時は、あまりの難しさでクリア?不可能だと思いましたが、これなら誰でも気軽に楽しめます。


メガネ無いバージョンも。どなたでしょうか?
実際やってみると、案外楽しいなんとも言えない愛嬌のある表情になったりして、新しい発見になります。あっ、意外とこの配置って可愛いじゃん!とか、こういう配置だとこんな印象になるのね〰とか。


ちなみに福笑いの元絵verはこちら。使ってるパーツはおんなじです。

この福笑い、わざわざ磁石でくっつくようにしたのには、ちょっとした理由があります。またそちらもご紹介しますね。
お正月はぜひ探検の殿堂で福笑いをお楽しみください笑笑笑

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今回は展示に使用することもあり、ラミネートやマグネットシートを使いましたが、ご家庭で遊ぶ場合、厚紙とハサミさえ有ればオッケー!顔の枠だけ、鼻だけ、というふうにパーツだけ別に描いてしまえば後は切るだけ。

みなさんもお正月休みに試してみてはいかがでしょうか?


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