昨日、探検の殿堂で顕彰している探検家の一人・田代安定
(たしろあんてい)さんのお孫さんご家族がいらしてくださいました!最初は一般のご来館者の方だと思っていたのですが、なんと
「田代安定の孫なんです」!!
田代安定
(1857~1928)さんは、農商務の命令や東京大学の依頼を受けて、当時、ほとんど知られていなかった琉球(沖縄)・八重山諸島
(やえやましょとう)の動植物や、民俗風習などを研究された方です。当時の沖縄で、結縄文字
(けつじょうもじ)といって、縄を結んで数を表示したり、計算していることを発見された方でもあります。農商務省の命令や、東京大学の依頼を受けて八重山諸島の研究を行ったのち、37歳の時に日清戦争に従事、台湾に渡りました。以後30年間に渡り、台湾で博物学的研究を続けられました。
今年の3月から探検の殿堂の2階では企画展を開催しており、常設展である50人の探検家たちの肖像画は、残念ながら収蔵庫でお休み中。なので現在は、受付横に設置してある「探検の地」マップでしか見られないのですが、せっかくなので記念写真を撮影させていただきました。ありがとうございます。
お父様が田代安定さんのお孫さんで、二人の息子さんはひ孫さんです。
おじいちゃんやひいおじいちゃんが博物館で顕彰されてるなんて、すごい!!どんな気分なのでしょうか。
なんと、今でも田代家には名前の一部に漢字の「安」を使うのが伝統だそうですよ。
安定さんが現在もご家族の中で大切にされているということが分かって嬉しい気持ちになりました。
ひ孫である息子さんたちは、先日ご紹介した「多面体づくり」にも体験してくれました。
なんとお兄ちゃんのほうは、難しいひし形十二面体に挑戦してくれました!!
ひし形十二面体は、構造だけでなく、紙の扱いの面でも難しいです。
使う紙の枚数が増えているうえに、ジグザグの形をしていて、引っ張ったり抜いたりしづらいです。
構造が複雑になるので、作っている最中に崩れてしまうことも…
しかし!!
大人でも作り上げるのが難しいのですが、見事に!ひとりで!!完成させてくれました!!!これは凄い~~~!
折り紙が苦手と言っていた弟くんも、きちんとサイコロを作ることができました。
難しくて、上手くいかなくても、何度でも挑戦して、きちんと作りあげる大切さや達成感を感じてもらえれば嬉しいです。
田代さんご家族のみなさま、ありがとうございました
安定さんに負けないくらいの大きな人間になってくださいね。