西堀個人日誌(複製)を補修していただきました。
西堀榮三郎記念室では、西堀が日本初の南極越冬隊長として過ごした日々を書き残した「西堀個人日誌(複製)」を、実際に触って読める状態で展示しています。
今年の3月に記念室がリニューアルオープンしてから、来館者の方々が、直接触って読める状態で展示されていました。沢山の方にご覧いただけてありがたい反面、日誌の開け閉めによって綴じ目の部分に痛みが出てきてしまいました。
そもそもリニューアルオープン前は、本物の個人日誌をガラスケースの中で厳重に展示していたそうです。中身を見るには専門知識を持った研究者が細心の注意を払って取り扱うべき、世界に一つしかない、とても貴重な資料だからです。
しかし、せっかく記念室をリニューアルして西堀さん宅の暖炉のある居間を再現するのであればと、富士ゼロックス西日本株式会社さんが社会貢献事業の一環として個人日誌の複製を作ってくださることになりました。そのおかげで、みんなが気軽に触って読むことができる現在の個人日誌(複製)が出来上がった…という経緯があります。
このままだと触れる状態で日誌の展示を続けるのが難しい…なんとか展示を続ける方法がないものか、と富士ゼロックス西日本株式会社さんにご相談したら、なんと今回も社会貢献事業として、補修と修復をしてくださると快諾していたけたのです涙
外側からは見えませんが、ハードカバーの内側に絹の布を貼って、以前よりも耐久性が上がっているそうです。
富士ゼロックス西日本株式会社さん、本当にありがとうございます!
これからも来館者のみなさまに、西堀さんの日誌をご覧いただくことができます。
記念室に普通に置いてある西堀個人日誌(複製)ですが、富士ゼロックス西日本株式会社さんのご厚意が無ければ存在しなかったものです。資料そのものだけでなく、どうやってこの資料が出来たのか、探検の殿堂にやってくるまでにどんな経緯を経たのか…という物語をみなさまに知っていただければ幸いです

補修された西堀個人日誌(複製)、ご覧いただく際は、ちょっとだけ優しく扱っていただけると嬉しいです
