

今日は今西錦司の「美学」について紹介するで。

なんか、お久しぶりやな。

そうか?

今回は、1942年の大興安嶺探検でのエピソードやで。今西さんには、物事を決める時の独特の基準、いわば「美学」みたいなものがあったそうや。

テントをたてる場所や、入り口の向きにまで美学があるなんて!!
ボクには全然わからん感覚や。今西さんも、「あかん」だけやなくて、具体的に何があかんのか言葉でもっと説明してくれたらええのに!

長ったらしく、くどくど説明しない。
それが「美学」ってもんなんや。

美学……。
論理や効率以外に「美学」っていう判断があるなんて。(ショックを受けている)

お前はあれこれ頭で考えるたちやからなぁ。

いや待てよ。
行動や事例に対する今西さんの反応をデータで蓄積してAIに分析させたら、何からの傾向が見て取れるかもしれん。そこから今西さんの「美学」が導き出せるのでは…

無粋

でもまぁ実際、今西さんと長年の交流があった西堀さんでさえ、今西の「美学」とか「好み」を把握するのは相当、難しかったみたいやな。

えぇっ!?
今西大好きマンで生涯の親友だった西堀さんでさえ!?

今西さんや西堀さんらは仲間内で定期的に食事会とかを開催してはったんやけど、幹事をするときの西堀さんの悩みは
「いくら自分が良い店を選んでも、今西が『お前、えぇ店選んだなぁ』って褒めてくれへん!」やったそうやで。

…、なんか、一気にスケールダウンしたな。

悩みすぎた西堀さんは、今西さんと交流のあった後輩さんに電話で相談とかもしてたそうや。

もうホンマ、西堀さんは今西さんのこと好きすぎやろ。
結局、西堀さんは今西さんに褒めてもらえたんかなぁ。

それは神のみぞ知るところやな。
ちなみに、今西さんは食の好みもかなりうるさいお人やったそうや。