アユが好む石を採集

シャクリ釣り疑似体験
現在、開催中の『ドローンが活躍!?夢はアユが楽しめる川!愛知川最新研究をさわってみよう!!』では、アユのシャクリ釣りの疑似体験ができるコーナーもあります。
シャクリ釣りとは、水中の魚を目で見ながら、先端に鉤状の針がついた専用の竿を使って獲る漁法です。昔、アユなどの魚が豊富にいた時代は、よく行われていたそうです。

部分拡大
体験コーナーに設置されているのは、実際に水中にいる雰囲気が出るようにと、研究者さんが直接採集してきた愛知川の石なのです。
水中でも、こんな風に石の陰にアユは隠れている感じが良く分かります!
わたしも石の採集現場に同席させていただいたので、その時の様子をご紹介します。

愛知川の川沿い
当日はあいにくの雨模様。
愛知川沿いの道路からの写真。どこら辺か分かりますか?

愛知川ちょっと入る
道路を超えて、愛知川流域に入ります。
アユが好む砂利や石を採集すると聞いていたので、私はてっきり川の中に入るのかと思っていましたが……

夏になると川になるとこ
採集するのは、水が流れていない所の石でした!なぜ

石を採集
こちらが採集した砂利。普通に地面?ですが…
一体どういうことなのかしらんと思って聞いてみたら、

ここは伏流水(ふくりゅうすい)となった愛知川の水が再び、地上に湧き出してくる場所だからだそうです!

へぇ~~face08
好みの砂利につられて川を上ってきたアユは、残念ながらここで泳ぎ往生。
夏の愛知川を見ていると、たまに鳥のサギが大量にいるスポットがありますが、彼らはそういうアユなどの魚を狙っていたんですね~~。疑問が解けました。

今、川が流れているとこをの河床
ちなみに、現在川が流れているところの様子はこちら。

アユが好まない藻
めちゃくちゃしっかり苔(藻?)が生えていますが、成魚となったアユは「生えかけの薄い状態の苔」を好むのだとか。
そういう苔が生えるためには、川の石や砂利が良く動く状態である必要があるそうです。

石の採取だけでも、いろいろなことが知れるんですね~icon14

現在開催中の展示が、みなさんが今まで知らなかった愛知川の姿を知るきっかけになればと嬉しいですkao01





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2019年03月03日 Posted by実はシロクマ派 at 17:36 │展示