ネパール報告書の表紙絵

写真の整理していたら懐かしいものを発見しました。
今年の2月から6月にかけて探検の殿堂では『ネパールプロジェクト報告展』が開催されていました。展示では、西堀さんとネパールの関係の紹介とあわせて、ネパールプロジェクトメンバーが実際にネパールまで赴き、西堀さんの関係者や足跡を辿った旅の内容も展示させていただきました。その際、旅の内容をまとめた報告書『西堀榮三郎の足跡を辿る 無線交信とネパールの旅』が発行されたのですが、その表紙を私が描かせていただいたのです!!
3月には『西堀番組完成披露試写会』も行われたので、探検の殿堂の探究館では、展示と一緒に、表紙に使った絵の現物も置かせていただいていておりました。当初は、イベントに合わせて表紙絵のメイキングをブログで公開しよう!と思い、せっせと製作途中で写真を残し、ネパールプロジェクトメンバーの方にも公開許可もいただいてたのですが、その後いろいろと他のイベントもあり、すっかり忘れており……

あと2日で令和元年も終わってしまうので、この機会にまとめておこうと思います。少し写真が多いので、お時間ある時にでもご覧ください。

ネパールプロジェクトメンバーの方々からは「カカニの丘にある西堀さんの石碑+無線交信をした学校+遠望にマナスル」が1枚になったイラストが欲しいというオーダーをいただきました。というのも、この3つは現実では、一つの画面に収まらない位置関係にあるからです。西堀さんの石碑と学校は同じ方向にあるのですが、マナスルは後ろ側に向かないと見えないそうです。
プロジェクトメンバーのみなさんが、現地の素晴らしいロケーションの写真をたくさん撮影されていたのですが、表紙が絵になったのにはこういう理由もあったのでした。残念ながら私は現地に行ったことが無いのですが、メンバーの方が撮影された写真が大変参考になり、なんとか形にすることができました。

しかし、アンテナの場所が間違ってます

「学校の広場にアンテナを建てた」と聞いてはいたものの、「広場=石碑のある広場」と思い込んでしまったのでした。
なのでアンテナの位置を修正!
そして無事にGoサインが出たので作業を進めます。

ちなみに紙の四隅の茶色いのは「水張りテープ」というものです。みなさん、水彩絵の具を使って絵を描いてると、紙がベッコベコになる時がありませんか。それを防ぐために、水彩画を描く場合は、最初に水彩紙に大量の水を含ませて紙を伸ばしてしまい、その状態で水張りテープを使って四隅を固定する、という方法があります。水張りテープは、乾いてるいるとサラサラですが、水に濡れると強力なテープになります。


写真で見せていただいたネパールの空が、それは綺麗だったんです!
その印象になんとか近づかないかなぁと思いながら作業していました。



遠景に見えている建物もうっすら見え始めました。





このマナスルを描くときが一番緊張した!
一応下書きをしたとはいえ、もはや線はほとんど見えないので、西堀さんの写真を見ながら慎重に描きました。


そして実際の冊子になったものがこちらです。
ネパールプロジェクトメンバー全員の力によって完成した報告書だと思います。
メンバーでもなく、ネパールに行ってすらいない私が表紙の絵を描かせていただいて本当に良いのだろうか…(;´∀`)という不安もありましたが、出来上がってしまえば描けて良かった!という充実感でいっぱいでした

私にとってネパールとは西堀さんが遠い昔に行った夢のような国であり、現代に生きるメンバーたちが熱意と情熱を持ってその足跡を辿った国でもあります。なので、ネパールは、西堀さんとメンバーたちが同時に存在している、過去と未来が一緒の場所にある、不思議な時間軸の国!という印象があります。(なんだかよく分からない表現ですが

それが絵にも出てる気がします。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
実際に行ったらどんな感じがするのでしょうか?
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