企画展『もっちり・ネバネバの森 植物学者・中尾佐助のインパクト』スタート

あなたは、もちもち・ネバネバした食べ物が好き?
例えば、納豆、おモチ、雑穀米、山芋とか…
上にあげたような食べ物以外でも、スーパーやコンビニに行くと「もっちり」「」「もちっと」「むちむち」「ねばねば」というった形容詞がついた商品をみつけることは難しくありません。
もっちもちの炊き立てご飯!ほら、食欲がわいてきた…
でもね、実は、こういう「もちもち・ねばねば」した食感って、日本をふくめた特定の文化で好まれてきたようなのです。
しかも、日本をふくめた特定の文化とは「照葉樹林が生育している地域」を指すというではありませんか。
照葉樹林とは、ぶ厚くて、表面がツヤツヤしている葉をつける木々のこと。日本では、「冬でも葉っぱが落ちない木」と言った方が分かりやすいかもしれません。(照葉樹でも、葉っぱが落ちるケースもあるみたいです)
もちもち・ネバネバした食べ物の話から、ツヤツヤした葉っぱをつける木々の話につながるなんて不思議ですが、これを研究し、学会に発表した植物学者がいました。
その名も中尾佐助(なかおさすけ)!!
彼が発表した「照葉樹林文化論」は戦後最大の仮説と言われ、現代でも研究者による検証と批評が行われています。
そして、それまでの学問の専門を超えて作り上げられた「照葉樹林文化論」と中尾の研究姿勢は、現代に生きる若手研究者にも、研究者として生きる支えになっているといいます。
今回の展示では、中尾佐助が実際に使っていた探検道具とともに、中尾の人物像や、彼が提唱した照葉樹林文化論などを紹介します。私たちに身近な「納豆」を主なテーマに取り上げているので、納豆好きな方もぜひお越しください。

【企画展概要】
中尾佐助が提唱した『照葉樹林文化論』は、ヒマラヤ山麓から中国西南部を経て西日本に至る照葉樹林帯における文化的共通性を論じ、「戦後日本の最大の仮説」と言われました。
・植物学者(探検家)・中尾佐助とはどのような人物だったのか?
・照葉樹林帯の文化的共通性とは?
・日本人が好むもっちり・ネバネバした食べ物は、実は照葉樹林文化が持つ独特な味覚体系だった?
「ナットウの三角形」(手作りパネル)ほか中尾の資料をご覧いただき、国境も学問の境界も自由に飛びこえた中尾について紹介します。
2020年に大阪府立大学から寄贈された中尾佐助コレクションのお披露目展です。
【会 期】
令和3年5月1日(土)~9月5日(日)
【会期中の休館日】
月・火曜日、国民の祝日、5月6日(木)
【入館料】
大人300円(250円) 小中学生150円(100円)
( )内は20名以上の団体料金
※東近江市民、障害者およびその引率者は入館無料
【特典】
緑色の服を着てご来館の方に、企画展限定オリジナル中尾佐助缶バッジをプレゼントします。
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