馬堤溜のCOD調査を行いました。

6月3日(日)に、馬堤溜(うまづつみだめ)でCOD調査を行いました。これは、今回15回目を迎えた「身近な水環境の全国一斉調査」に参加して行ったものです。
CODとは化学的酸素要求量、または化学的酸素消費量のことで、水中にどれくらい有機物があるのかを調べるものです。
つまり?
この調査は、水中の微生物が、有機物を分解するときに、どれくらい酸素を使っているかを調べるものです。有機物が多ければ多いほど、微生物が使う酸素も増えます。そうやって微生物が使う酸素の量が多くなったら、水の中の酸素は減ってしまいますね。
すると、魚や両生類などの生き物たちにとっては、十分な酸素が足りない、生息しづらい水環境になります。
水中の酸素が不足すると、生態系のバランスも崩れてしまう恐れがあります。
要するに!
CODが高いほど、水の生物が棲みづらい環境であるということ。です!!
馬堤溜(うまづつみだめ)は、探検の殿堂前にある溜池です。
冬には多くの水鳥が訪れ、たくさんの生き物で溢れていると思われる馬堤溜のCOD調査の様子と結果をお伝えします。ココロボに参加している子供たちが調査に参加してくれました。

真剣に調査の説明を聞く子供たち。この日は天気が良かった!
現地気温や採取時刻、北緯・東経といった調査地点もしっかり計測します。

馬堤溜から汲んだ水(試水)の水温を測定中。水温によって、反応時間が変わります。

ポリピペットで専用カップの標線まで試水を入れて…

試薬が入ったパックの中に試水を吸い込みます。
すると試薬が反応して、水の色が変化していきます。

配布された標準色と比較してみましょう。
右の薄緑色に近づくほど、CODが高いということです。どうでしょうか?
結果は……
馬堤溜のCODは7~8以上!
調査を行う前の、「水鳥とか来るし、意外と結果良かったりするんじゃない?」という予想は見事に打ち砕かれました

そんなぁ。
CODが高い場合、人間が出した生活雑排水が原因の場合が多いそうなのですが、馬堤溜は溜池です。永源寺ダムからの水が注ぎこんでいるのに…。
なぜ