女神が微笑む瞬間
本日、探検の殿堂に嬉しいお客様がいらっしゃいました。
塩野義製薬株式会社の小林尚武(こばやし なおたけ)さんです。
受付で「なんだか見覚えがあるな~」と思っていたら、やはりお会いするのは二度目でした。
というのも、今年開催していた企画展『愉しみながらやれ!ー自主主義で創造性の発揮をー』にお越しいただいた際に、小林さんがお仕事で西堀さんの言葉に大変励まされていることや、執筆されている論文が掲載されるように頑張っていることなどをお話ししてくださっていたので、とても記憶に残っていたからです。
その時は「論文が掲載されたときに、もう一度探検の殿堂に来ます!」と仰ってお帰りになりましたが、見事に目標を達成し、そのご報告をしに来てくださいました!!まさに有言実行
掲載された論文はこちら↓↓
Discovery of the Orally Effective Thyrotropin-Releasing Hormone Mimetic: 1-{N-[(4S,5S)-(5-Methyl-2-oxooxazolidine-4-yl)carbonyl]-3-(thiazol-4-yl)-l-alanyl}-(2R)-2-methylpyrrolidine Trihydrate (Rovatirelin Hydrate)
https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acsomega.8b01481
こちらは、経口投与の可能なTRH(甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン)製剤に関する研究論文です。
一体なんのことなのかしらん?
まったくの素人である私たちに小林さんが分かりやすくご説明してくださったので、お伝えします。
脊髄小脳髄変性症とは、意識ははっきりしているけれど、体が上手く動かせなくなる難病です。TRHとは、脊髄小脳髄変性症の治療に用いる甲状腺刺激ホルモン放出ホルモンのこと。患者さんの脳にこのTRHが上手く作用すると、身体の動作に改善がみられます。これまでは、この病気を発症すると、TRHを注射で注入することが治療の一環でした。しかし注射による接種では、肝心の脳にはほとんど届かないという問題がありました。
なので、小林さんたち研究チームは、TRHを口から飲んでも効果を示すお薬を開発をしようと頑張ってきたのです。その長年の苦労が結実し、アメリカ化学会の発行するACS OMEGAに掲載されました!

やったーー
途中でもう諦めるかという話になった時、「最後だし、ちょっと違うアプローチでやってみよっか~」という実験が、解決へのブレイクスルーになったそうです。
これぞ女神が微笑む瞬間!
諦めずに挑戦する人には女神の前髪を掴みチャンスが訪れるんですね。
この論文は、小林さんが塩野義製薬株式会社に入社して初めて関わった研究が結実したものだそうです。一番最初に関わった研究なんて思い入れもひとしお、こうして形になって本当に良かった!このお薬によってたくさんの人が笑顔になると思います。
そんな小林さんの一番お気に入りの西堀語録は
「異質の協力でチームワーク」
たくさんの人の協力がなければ薬は一人では作れない。
小林さんのお話を聞いて、一つの薬が世に出るまでに、たくさんの人が多くの年月をかけて、数えきれないほどの試行錯誤がされているんだなということが分かりました。
小林さんはほかにも、研究が上手くいかないときや、自信を失ったときに、自分を支えてくれたのが西堀榮三郎さんの言葉で、探検の殿堂の存在が凄く励みになりました!と私たちに伝えてくださいました。お話を聞いた私たちも、西堀さんや探検の殿堂がだれかの力になっていることを改めて感じ、もっと頑張ろうという気持ちになりました。
小林さん、ありがとうございます!!
塩野義製薬株式会社の小林尚武(こばやし なおたけ)さんです。
受付で「なんだか見覚えがあるな~」と思っていたら、やはりお会いするのは二度目でした。
というのも、今年開催していた企画展『愉しみながらやれ!ー自主主義で創造性の発揮をー』にお越しいただいた際に、小林さんがお仕事で西堀さんの言葉に大変励まされていることや、執筆されている論文が掲載されるように頑張っていることなどをお話ししてくださっていたので、とても記憶に残っていたからです。
その時は「論文が掲載されたときに、もう一度探検の殿堂に来ます!」と仰ってお帰りになりましたが、見事に目標を達成し、そのご報告をしに来てくださいました!!まさに有言実行

掲載された論文はこちら↓↓
Discovery of the Orally Effective Thyrotropin-Releasing Hormone Mimetic: 1-{N-[(4S,5S)-(5-Methyl-2-oxooxazolidine-4-yl)carbonyl]-3-(thiazol-4-yl)-l-alanyl}-(2R)-2-methylpyrrolidine Trihydrate (Rovatirelin Hydrate)
https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acsomega.8b01481
こちらは、経口投与の可能なTRH(甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン)製剤に関する研究論文です。
一体なんのことなのかしらん?
まったくの素人である私たちに小林さんが分かりやすくご説明してくださったので、お伝えします。
脊髄小脳髄変性症とは、意識ははっきりしているけれど、体が上手く動かせなくなる難病です。TRHとは、脊髄小脳髄変性症の治療に用いる甲状腺刺激ホルモン放出ホルモンのこと。患者さんの脳にこのTRHが上手く作用すると、身体の動作に改善がみられます。これまでは、この病気を発症すると、TRHを注射で注入することが治療の一環でした。しかし注射による接種では、肝心の脳にはほとんど届かないという問題がありました。
なので、小林さんたち研究チームは、TRHを口から飲んでも効果を示すお薬を開発をしようと頑張ってきたのです。その長年の苦労が結実し、アメリカ化学会の発行するACS OMEGAに掲載されました!

やったーー
途中でもう諦めるかという話になった時、「最後だし、ちょっと違うアプローチでやってみよっか~」という実験が、解決へのブレイクスルーになったそうです。
これぞ女神が微笑む瞬間!
諦めずに挑戦する人には女神の前髪を掴みチャンスが訪れるんですね。
この論文は、小林さんが塩野義製薬株式会社に入社して初めて関わった研究が結実したものだそうです。一番最初に関わった研究なんて思い入れもひとしお、こうして形になって本当に良かった!このお薬によってたくさんの人が笑顔になると思います。
そんな小林さんの一番お気に入りの西堀語録は
「異質の協力でチームワーク」
たくさんの人の協力がなければ薬は一人では作れない。
小林さんのお話を聞いて、一つの薬が世に出るまでに、たくさんの人が多くの年月をかけて、数えきれないほどの試行錯誤がされているんだなということが分かりました。
小林さんはほかにも、研究が上手くいかないときや、自信を失ったときに、自分を支えてくれたのが西堀榮三郎さんの言葉で、探検の殿堂の存在が凄く励みになりました!と私たちに伝えてくださいました。お話を聞いた私たちも、西堀さんや探検の殿堂がだれかの力になっていることを改めて感じ、もっと頑張ろうという気持ちになりました。
小林さん、ありがとうございます!!