金環日食―西堀青年も見たのか? 第二部オープン
大津に建てられた藤井天文台を舞台に浪人中の西堀榮三郎と、中村要、山本一清、藤井善助が織りなすストーリーを漫画で読めます。
今回のミニ展示では、多分野に興味と関心を持った西堀榮三郎が、どこで、だれから、天文の知識を学び、また、その経験と技術を後の人生でどのように役立てたのかを漫画と貴重な実物資料でご紹介します。
西堀は初代越冬中、火事を起こして観測小屋もデータも焼失させた部下のために、二日間かけてガラスを磨き、お手製のトランシット(オーロラ観測用の測量器具)を作って部下に渡し、観測を続けるように励ましました。
いったい西堀は、どこでこのような技術を得たのでしょうか?
第二部では、若き日の西堀榮三郎と一緒に太陽望遠鏡を手作りし、反射望遠鏡(※1)に必要な反射鏡を研磨する名人に成長した中村要(なかむらかなめ)との関わりや、西堀自身が天文学を学んだ藤井天文台(※2)を取り上げます。
中村要が磨いた反射鏡とは?望遠鏡の歴史や仕組みについてもご覧いただけます。展示してある主鏡の見どころが分かるかも?
展示物の紹介
◆中村要が磨いた主鏡
(資料提供 ダイニックアストロパーク天究館)
◆木辺成麿(きべしげまろ)(※3)が磨いた主鏡
(資料提供 ダイニックアストロパーク天究館)
◆藤井天文台の内観・外観写真
(協力 藤井斉成会有鄰館)
(※1)反射望遠鏡とは、主鏡と呼ばれる凹面鏡と、平面の斜鏡を組み合わせた望遠鏡の一種。
(※2)五個荘出身の近江商人・藤井善助が建てた私設天文台。
(※3)中村から反射鏡製作の指導を受け、後にレンズ和尚と呼ばれるほど腕を上げる。
【展示会期】 令和2年8月29日(土)から11月8日(日)まで
【開館時間】 午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
【会期中の休館日】 月・火曜日、9/23(水)、11/4(水)
【展示場所】 1階・西堀榮三郎記念室
【入 館 料】 大人300円 小中学生150円
※東近江市民・障害者およびその引率者は無料
【入館無料の日(関西文化の日参加事業)】
11月7日(土)・8日(日)
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