南極の冬至-ミッドウインターフェスティバル-

6月21日に日本は夏至を迎えましたね。
ところでみなさんは、ミッドウインターフェスティバルをご存知でしょうか?
南半球にある日本はこれから夏真っ盛りになりますが、北半球にある南極はその逆!
南極は6月21日に冬至を迎えました。
冬至とは一年で最も昼の時間が短い日のことで、これからどんどんと寒さが増し、本格的な冬を迎えます。
南極も冬を迎えると気温が下がって(-30度近くまで下がります)太陽が照っている時間も短くなってきますが、太陽が地平線に沈んだ状態が続く極夜を迎えます。極夜でも、真っ暗闇になるわけではなく、薄暗いくらいの光は届くそうです。越冬隊員にとっては、気候は厳しくなり光も浴びられないので気が滅入る人も多いと聞きます。
そこで!!
各国の南極越冬隊は、冬至を迎えた日を中心に何日間か「ミッドウインターフェスティバル」という盛大なお祝いをします。長い冬でふさぎがちな越冬隊員たちは、大変楽しみにしているそうです。冬至を迎えたということは、冬の寒さが最も厳しくなると同時に、南極の冬である極夜が半分過ぎたということ。つまり、あとは暖かくなっていくだけ!というわけです。南極の厳しい自然にも負けず、無事に冬至を迎えられたこと、これから訪れるであろう夏まで隊員一丸となって頑張っていこうという思いを新たにするお祭りでもあるのでしょう。
ミッドウインターフェスティバルでは、いろいろなイベントが開催されます。ちなみに58次隊は、聖火リレー、雪像作り、出し物大会、クイズ大会、相撲大会、屋台などを楽しんだようです。お楽しみはイベントだけでなく、お夕飯にも!お祭り中は、フレンチのコースなど豪華なお夕食が出るそうです!きちんと、ディナーは正装で出席しなければなりません。ドレスコードです。
ちなみに、マイボス曰く、日本のミッドウインターフェスティバルがドレスコードまできちんと決められているのは、技術が進歩して物資に余裕ができたこと以外にも、若い隊員にとってテーブルマナーを経験する良い機会だと考えられたからだそうです。他にも、お茶席を開いた隊もあるそうです。グローバルに活躍する研究者たちにとって、こうして経験したマナーや作法、日本の伝統文化の知識は、海外で仕事をする時にもきっと役立ったと思います。
持ち込める食料に限りがある南極では、食は心身の健康に直結します。豪華なディナーやデザートは、隊員たちの心の栄養にもなっていることでしょう。
みなさんも南極の食事情やミッドウインターフェスティバルに興味がわいてきたのではないですか?
探検の殿堂で7月29日(日)に、3度目の挑戦で南極への切符を手に入れ、隊員たちの心身の健康を食の面からサポートした南極越冬隊員(調理担当)の渡貫淳子(わたぬき じゅんこ)さんがいらっしゃいます!
物資や資源が限られている南極での食の工夫や、南極への夢を諦めなかった原動力はなんだったのか?などを直接お聞きできるチャンスです。
募集は6月29日(金曜日)から。
詳しくは公式サイトやこちらでご案内いたしますので、お楽しみに

【63次隊→64次隊】越冬交代式の様子
ライブカメラで昭和基地の越冬交代式が見られる(かも)!
第63次南極地域観測隊が南極に到着!
森永絹とうふを食らう
白瀬探検隊の旗(レプリカ)
本日は南極観測隊上陸 昭和基地設営の日
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