東近江の万葉文化

東近江の万葉文化
以前のブログでもお伝えした『東近江の万葉文化』展。現在、東近江市の能登川博物館で開催中です。このあいだ見学してきたので、展示の様子を少しお伝えしますね。
『東近江の万葉文化』は、能登川博物館で9月末から開催されている『国史跡 百済時境内』という展示の奥側にあります。展示の門?の向かって右側の壁面に何かが写真などが貼ってあるのが分かるでしょうか…

東近江の万葉文化
なんとそこには、東近江の万葉めぐりマップが!
こちらは、東近江の万葉歌碑の所在を示したものです。東近江市(の主に八日市・蒲生らへん)には、「万葉の森 船岡山」「薬師寺」「市神神社」「山部神社・赤人寺(しゃくにんじ)」という4つの万葉歌碑があるのです。

今回、私はこちらのイラストマップを制作させていただきましたkao10
「画面をにぎやかに、かわいい感じで」という依頼だったのですが、いかがでしょうか?せっかくの万葉に関する展示なので、和紙っぽい風合いにしたり、線を筆っぽくしてみたり。万葉の女流歌人・額田王(ぬかたのおおきみ)にも登場してもらってます。この額田王、最初は地図の半分を占めるくらいの大きさでした。制作が進むにつれて、東近江の地図や万葉歌碑のイラストが追加されていったので、今のスペースに収まったという裏話がありますkao05

地図の周りには、メジャーなものから、「よく見つけてきたね!?」というマイナーなスポットまで、『万葉集』関連のワードが入った東近江の看板や商品・お店などを撮影した写真が貼られていました。

東近江の万葉文化
マップの正面には、東近江の花・ムラサキに関する展示もありました。やっぱり実物で見ると、ムラサキの色の濃さにびっくりします。額田王も身に着けていたのかな~?と思いをはせつつ私は会場を後にしたのでありました。



本日、10月22日(火曜日)には、新たに即位した天皇陛下が即位を国内外に宣言される即位礼正殿の儀が行われました。テレビ中継でその様子を見ていた人も多いのではないでしょうか。私もその一人なのですが、天皇陛下の玉座「高御座(たかみくら)」と皇后さまの御座「御帳台(みちょうだい)」を見たときにビビッときました。そこには伝統工芸の粋を集めただろう金細工や黒漆だけでなく、紫色のとばりが!

やっぱり古代日本にとって、紫色は高貴な色だったんだ~と思うと同時に

「高御座(たかみくら)」と「御帳台(みちょうだい)」のとばりは、何を使って染められたのかな?という疑問が生まれました。

もしかして…face08



※ネットで調べてみたら、2020年3月1日(日)~22日(日)にかけて京都御所で「高御座」と「御帳台」の二つが展示されるそうです。


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2019年10月22日 Posted by実はシロクマ派 at 18:43 │展示お知らせ